アンソロ未経験で初めて同人アンソロの主催をやってみた話

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二次創作
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お久。のの乃だよ!

最近なにしてたかってずっと二次創作を描くことにハマってしまい二次創作まみれの毎日を三年くらい過ごしてきたんだけど、推しカプのアンソロ欲しいけどないな…誰もする感じじゃないしな…よし。わたしがするか!!!!!!!!!!と思い立ってアンソロを企画して、先日無事に発行まで行ったのであった。

そしてありがたいことに、参加者の皆様に企画の進行ぶりや主催ぶりを褒めていただけたので、自分の備忘録兼、これからやってみたいな…て人用になにか参考になるかなと思い、どういうことを考えてどうやってやってきたか書いてみようと思うよ!

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アンソロとは?

まずアンソロって何。って話なんですけど、これは二次創作をやるオタクや本を読む方しかよくわからんと思うので説明する。

二次創作→既にあるゲームや漫画、小説などの作品を元にしたファンアートのこと。大枠は素人のオタクが趣味で好きなキャラとか描いて仲間内で見せあいっこして楽しんだりするもの。

同人→趣味で作品作りなどの活動をして本を自分で作ってみたり、いわゆるコミケ的なイベントに出たりする人たちのこと。二次創作に限らないが、この記事では二次創作の文脈で使うこととする。

アンソロジー→言葉としては特にオタク用語というわけでもない。いろんな人の作品をテーマや基準で集めて一冊の本にしたもの。作品集、文集みたいなもの。

このアンソロジーってやつを今回わたしはやってみたわけです。つまり、人を集めて本を作ったってワケ!!!

同人活動の経験値

まずわたしの今までの経験値を載せてみる。

  • 同人歴:3年くらい
  • 個人誌:3冊(小説と絵混合1冊、漫画2冊)
  • リアル同人イベント参加:2回
  • WEB同時イベント参加:20回行かないくらい
  • そのほか同人関連の主催経験もアンソロ参加経験も一切なし。
  • ハンドメイドでの個人イベント主催経験、デザフェスやイベント出展経験は10回ほどあり

二次創作の同人活動といえる活動は今はまっているジャンルがほぼ初。大昔に夢小説サイト運営、友人との突発的なイベント参加は2回ほどやったことあるが(10代の頃なのであんま覚えてない)、あいだ何年も絵を描いていない時期などあり、時々絵を描いてネットにちょっと載せる程度。昔に漫画家を目指して原稿作りや持ち込みをしたことがあったので漫画原稿に関する知識は一通りある。

作品制作という面だけ見れば学生の頃一次創作で友達とリレー作品描いてみたり文芸部で文集作ったりはしてたし、歌ってみたをネットに投稿してた時はネットで知り合った人と合作やPV作りやイラスト提供などやってたな…と思い出した。

ただ二次創作での同人経験はもうほぼないに等しい!!!!!というかアンソロ自体も買ったことがあるくらいで参加したことないからどういう仕組みなのかもほぼわからない

なのに主催をする。わりと無茶。

主催にあたっての心持ち

見ての通り圧倒的な経験値不足なのはわかっていたのですが、でも推しカプ盛り上げてえ!!!!!!!!!!!の気持ちがあったのでまずめちゃくちゃ調べまくった

様々な人のアンソロ主催レポや経験談を読み漁り、成功してそうな賑わってそうなアンソロのアカウントをいくつも見て、何をどういう風に進めているのか、何を用意したらいいのか、どうしたら参加したいと思って貰えるのか、失敗談から成功体験まで確か半月くらい調べました。

そしてわたしが掲げた目標がこちら

  • 執筆陣の皆様に参加してよかったと思って貰えるアンソロにする
  • 原稿を預けても不安にならない運営をする
  • 参加者や購入者や推しカプ好きな人が自慢したくなるものを作る
  • 絶対に発行させる

アンソロに関するトラブルってやっぱあるみたいなんですよね。いうて仕事ではなく、基本は無償の趣味の世界で絵や小説を書くのだから、主催が飛んだり発行が延期になって一生出なかったりと調べただけでも様々なできごとが起こる可能性がある。せっかく参加したのに主催と折り合い悪くなったり、やめてえ~~~と思ったりするのは悲しい。

だからとにかくこのアンソロをいいものだと思って貰って、この主催なら大丈夫だと思ってもらう必要があるわけです。終わった時にあ~良かった参加して…と思ってもらいたい。だって絵や小説、一つの作品にするの本当に大変じゃん。時間も体力も使うし、せっかく人生を削って書いたのに、楽しんでもらいたくて書いたのに、無駄な時間だった、あーあって参加した人に思わせたくないじゃないですか!?推しカプに泥、塗りたくないし!!!あわよくばこの推しカプをより一層好きになってくれる人が増えるようなものを作りたい、という一心。

あと経験値がないとはいえ、ありがたいことに趣味の絵を描くアカウントのフォロワーは多めでしたので、推しカプを好きな人でまったくもってお前を見た事もないわみたいな事はないかな…?という打算は多少ありました。少しは信頼になるかなあと…。合わせて主催業中の発言にはかなり気を付けたつもりです。わたしのせいで、このアンソロ企画、終わらせるわけにはいかないので。

わりと自分だけだと原稿やばくなりがちだし思った事すぐ喋っちゃうのでやべ~~~とか言っちゃいそうだったけど、原稿預けてる側からしたらこいつ大丈夫かよ…に絶対なるので、そういうことは言わないようにし、かと言ってずっと黙ってるとこの企画進んでる!?という不安にもなると思うので、やってるぜ!!!ばっちり忙しいぜ!!というアピールだけしてました。忙しいアピールうぜ~と思われていたらおしまいなのですが…。一応こういう主催嫌だったみたいな事例を読み込んでそうはならないよう努力しました。

とりあえずトラブルなく発行までいけたうえ、なんだか複数の参加者の方に主催ぶりを褒めて貰えたので、これらの心持ちは悪くなかったと思われます。

アンソロ企画の進行の流れ

スケジュールを決める

まずはいつのイベントで出すのか。

思いついたのが9月頃で、調べるうち大体アンソロを出すまでに短くて半年、長ければ1年ほど期間があれば余裕が持てると書いてある。1年後にも出れそうなイベントはあったのですが、わたしは思いついたらなるだけ早く実行したいので年明け3月にちょうどいいイベントがあることを知り、そこでの発行をする事に決めました。10月から数えて発行まで半年あればなんとかなるでしょう!!

逆算して締切を1月半ば、2月中の入稿、3月半ば発行というスケジュールを組む。

実はちょうど12月~3月あたりに繁忙期が重なる仕事をしていたので、明らかに自分の体力がヤバそうな予感はしていたのですが、でも、出してえから。という気持ちで締切から入稿までの編集時間を長めにとらせてもらいました。

アンソロの詳細について

ひとまずGoogleスプレッドシートに自分用の企画ファイルを作り、必要なもの、やること、費用、使いたい印刷所、やりたい装丁、ノベルティの案などを思いつくままに書き出す。

参加者を決めるにもまずどんなアンソロを作りたいかをわからないと依頼も公募もできません。これも様々なものを検索して色んな人のアンソロの実例をかたっぱしから見て自分はどんなものが欲しいかな~?と考えて原稿の仕様やテーマ、デザインの雰囲気などを決めました。

締切後などあとから思いついて実行したことが多々あり、あ~これ誰かに頼めばよかったな…や、最初から企画があるって言っとけば依頼できたな…という事例がいくつか出て来ました。発行に関する企画や、グッズの絵の依頼、デザインの依頼なども、この時点で細かく決めておいたほうがもっとできたことがあったかもな、ということは思いました。

プロにデザインを頼む方などは、スケジュールがシビアになってくると思うので、もっと早めに決めて依頼をかけたほうがよさそうです。わたしは今回のアンソロはわりとしっかりやりたい雰囲気が決まっていたので、表紙やノベルティ類のすべてのデザインを自分でやりました。

でも絵やデザインのクオリティに自信がない人は上手い人とかに頼んだ方が絶対いいです。これはアンソロ以外のイベントとか全部に言えるんですけど、やっぱメインビジュアルってそれの顔になっちゃうので、せっかく中身が素晴らしくても見た目だけで大丈夫かな?と思われて敬遠されたらもったいないので…!!!極端なこというと、企画の説明するときに利き手じゃない方で書いたみたいな文字よりかっちりめのフォントの文字の方が企画がちゃんとしてそうに見える、みたいなことです。こだわりがあって自分でやりたい!ならまだしも、他の理由なら外身はしっかり整えといた方がちゃんとしてそうに見えてお得です。

規模としては、100P超えたら嬉しいだろうな…と漠然とした思いがあったので、ページ数を一人4~16Pで書いてもらって、15人くらいいれば皆様少なめの枚数でも100は行くかな?と大体15人前後で考えていました。あとわたしはせっかく主催なので賑やかしに16P描こうと決めてました。

告知サイトとアカウントを作る

X(旧Twitter)での告知アカウントと、無料のHPが作れるサイトで告知用のサイトを作りました。

大体Xで活動している方ばかりなので、すぐDMなどで相談ができるよう告知アカウントでフォローしましたが、それぞれの方のアカウントの運用方法を尊重するため、執筆陣からの主催の個人アカウントや告知アカウントのフォローは任意だとお伝えしました。気を使ってフォローしなきゃいけないのかな…!?など迷わせないように、これはご依頼する時点でお伝えしてました。

告知サイトの内容は決まったことを書いているだけなので変わったことはしてませんが、こういう企画だよ~!が誰にでも一目でわかるものとして用意しました。規模が大きくなければなくてもいいかもしれません。でもやっぱしっかりめのサイトがあると主催の信頼度は上がるかな?という部分はあります。

これらのアカウントやサイトはアンソロの奥付にこういう運営でした、とわかるように記載しました。何も知らない人(そんな人はわざわざ見ない気はする笑)にもわかりやすいと思います。

また、告知アカウントでなにかしら発表するときの画像や、アンソロの実物の写真やノベルティの写真などできる限りお洒落に作るよう努力しました。やっぱここで生活感溢れる写真とか、これ床やんみたいにわかる写真は、もちろん個人のアカウントだったら良いと思うんですけど!企画としてやってる以上拡散したいと思えるものだったり、拡散して恥ずかしくないもの、欲しい!と思えるものを作ったほうがいいのではという考えがありました。

アンソロが高級感のある装丁だったので、それに合わせた写真を作ったら結構好評で安心しました。ハンドメイドをやってた時の写真の撮り方の勉強が活かせて良かったです。というかわたしの場合、推しカプが結構お洒落な雰囲気のキャラクターだったのでそのキャラクター性を邪魔しないよう…!と勝手に自分の中でハードルが上がってて、雰囲気壊さないように必死でした笑 企画のテーマを決めたなら、アカウントの画像から文面からデザイン、ノベルティまでそれに沿った雰囲気にすると統一感でて良い感じです。

また告知アカウントでの文面もあまり個人の感じが出ないよう、言葉遣いやノリを丁寧に、事務的に、しかし冷たくなり過ぎず…を気を付けました。これもしっかりした運営感を出すために考えた部分です。まあ結局全体の雰囲気にもよりますけどね!?わたしの場合さっきも言ったように結構洋画みたいなお洒落な雰囲気で…って部分があったので、全部それに合わせました。

全体的にギャグっぽいテイストなら全部そういうノリに合わせてても良い気はします。

宣伝する

企画って、何よりそれに興味ある人に届かなかったら意味がないわけです!!!!

そう思ってカプ名で検索した人の目に入るように、Xの告知アカウントでは定期的に(あまり多くなり過ぎない程度に)カプ名をいれつつ企画や呟きをしていました。合わせて自分のアカウントでも定期的に呟いたりRPしてお知らせ。

また、アンソロ発行までの間に、関連するWEBオンリーなどネット上のイベントがいくつかあったので、宣伝のために参加しました。全部で3つくらい参加した気がする。それも、わざわざわたしのスペースに来なくても、会場を走り回ってるだけで目に入るよう、看板みたいなところにでかめの文字で「〇月〇日このカプのアンソロ発行予定!!」とか書いた画像を用意するなどしました。

東京や大阪のリアルイベントとかが発行までにある場合、専用のフライヤーを作って配って告知するのもスタンダードっぽいです。知り合いのイベントスペースにフライヤーを置かせてもらったり、フライヤーを置いてくれる方を募集して配布したりということをやってるみたいです。

今回の場合、推しカプをメインでイベント参加している方がほとんどおらず、推しカプの同士に伝えるというよりは、そのほかのカプが好きだけど興味あるかも、くらいの層に伝えた方が良さそうだな…というのと、わたし自身関東近郊ではなく足を運ぶのが難しかったため、今回はWEBイベントでの宣伝のみとしました。

最終的にイベント当日は大盛況だったため、宣伝も功を奏したと思いたいです(願望)

参加者について

アンソロは公募型依頼型があります。

こういうアンソロ作るけど寄稿してくれる人~~~!!!と立候補制で執筆者を集める公募型と、こちらから依頼をして寄稿いただく依頼型です。

悩んだのですが、公募だと何人集まるか、どんな規模になるのか、どんな方がいらっしゃるのかまったくの未知でしたのて、初めての主催ということで、自分の管理できる人数、形にしておいた方がいいだろうと思い、今回は依頼型を採用しました。

依頼に関して気を付けたこと

  • 趣味といえど”依頼”なので丁寧にビジネスメールと同じ要領で連絡をとる

繋がってない方に関してはリプで「依頼したいことがあるからメールアドレスを教えてほしい」と言うと、断りたい時に後から「この時期にこの人から依頼ってことは…」みたいなのがまわりにわかると思うと断りづらいだろうなと思って控えました。大体はpixivのほうから連絡をとりました。連絡手段が見つからず苦し紛れにも匿名boxにわたしのメルアドを記載し正式に依頼したいのですが…!と連絡をとった方もおられましたが、明らかにトンチキな連絡方法だったのであれは申し訳なかったです。(許してくれました。やさしい!)相互の方は一番最初はDMで。同じく詳しい内容はメールで案内させていただきました。

皆様はじめは一律一旦丁寧な長文でこういうことをやりたくて、是非執筆を依頼したいのですがいかがでしょうかと大まかな内容、締切とその方に依頼したい理由を書いて打診しました。相互さんに関してはネット上で仲良しとはいえ、会った事もない相手と企画するのって、相手の能力がわからないから結構博打じゃないですか… 趣味と言えど真剣さが必要だ!!!と思ったのでそんな感じになりました。

  • 断りやすさを重視

依頼の返事には何日か余裕を持たせ、もし断りたい時は期日まで無視してもいいよ!の形をとりました。基本的に人に文章送るのって気力使わないですか?なるべく気力を使わせず断ってもらいたかったため…。

結果的に皆様とても丁寧にお返事をくださいました。スケジュールの都合で参加できなかった方ももちろんおられましたが、打診時点でぜひ!と言ってくださる方もおられてとっても嬉しかったです。

参加者の方への連絡で気を付けたこと

  • なるべく執筆陣の負担を減らす意思疎通方法

連絡手段はメールを採用。毎回件名に返信が必要なものかどうかを記載し、中を見なくてもわかるようにする。【2/1迄/要返信】〇〇の件について←こんな感じ。これは好評でした。

一律聞かなければならない献本方法、サンプル作成方法などアンケート事項や原稿提出はGoogleフォームを用意。メールって返信するの気力使うじゃないですか(そればっか)原稿書いてもらって忙しくしてる時に、丁寧なお世話になっております…、みたいないらん文章を書かせる機会をなるべく排除したかったので。

また、自分の企画用Googleスプレッドシートとは別に、共有用のGoogleスプレッドシートを作り、基本は参加者はそのページをブクマして見れば大体の情報が手に入るようにしました。メールで送るお知らせの内容なども随時更新する。

実際のものがこちら↓

これも好評でした。一応メールで新しいお知らせは都度送るんですが、やっぱ情報がまとまってると見やすいですよね。個別に質問いただいたQ&Aなども共有してて、このQ&Aが一番役に立ったような気がします。

  • スケジュールを共有する

参加してる企画、今どうなってるのか、これからどうなるのかわからないと不安じゃないですか?不安だろうな~…と思ったので、こんな感じで先ほどのスプレッドシートにスケジュールのタブを作成。

全体のスケジュールと、皆が良く見るX(旧Twitter)の告知アカウントはひとまずこういう感じで動かすよ~というのをあらかじめ共有しておきました。途中で企画が追加されたら都度更新。前もってわかってたらRPなどもしやすいかな…!?という打算も込みでしたが、自分へのスケジュールの再確認にもなって良かった。

  • 相談しやすい、質問しやすい雰囲気づくり

この世のアンソロ事情を見るに原稿が遅れてしまうことってどうしても起こるなと思っていて。わたし自身締め切りに間に合わせるのがそんなに得意ではないので、万が一遅れてしまってもリカバリーできる余裕を持ったスケジュールと合わせて、やばい!となった時に言いやすい雰囲気は作りたいなと思っていました。前もって言って貰えたら他のタスクと入れ替えたりしてうまくスケジュールを組みなおせるので…!

何かしら連絡のたびに何でも聞いてくださいね!やばかったら早めに教えてくださいね!とお伝えするようにしていました。

今回、2023~2024年の年末年始を挟んだスケジュールだったのですが、年始、大規模な地震による災害がありました。参加の皆様のお住まいがどこかまでは把握していなかったので、皆様の状態によってはアンソロ頒布延期もやむなしと思っていました。万が一被災者の方がおられたらすぐの連絡は迷惑だろうと、一週間くらい経ったところで一旦被害状況と、そのほか原稿の進捗について確認の連絡をしましたが、結果的には原稿が提出できないほどの方はおられませんでした。

アンソロもですが、関わっている方がもしも…と思うとかなりひやりとしましたが、わたしのまわりでは大きな被害はなくほっといたしました。そういうことが起きないとも限らなかったですよね。あとはアンソロ発行までに自分が突然死することが一番怖かったです。生きてた。良かった。

ともかく、皆様ちゃんと相談や質問や報告をしてくださったおかげで、わたしの編集作業にはあまり影響がない状態で皆様の提出を終えることができ、すごい協力してくださって良かった~…!という気持ちでした。

  • 必要な連絡をちゃんとする

これはわたし用の企画のスプレッドシートなのですが、こんな感じでメンバーへの連絡をできてるか、必要事項など進捗をメモしてました。

基本はこれについて連絡なかったらどうなってんの!?って不安だろうな…みたいな事項は前もって大枠の文面を作っておいて、内容によって加筆などしスッと送れるようにしてました。ちなみにメールの返信は基本24時間以内にするようにしてました。わたし的にはそこまで頻繁な連絡ではなく、年末年始の挨拶にかこつけたメール以外は必要最低限だった気がしているのですが、参加の方に細やかな気遣いで安心できたと仰っていただけたので、必要最低限のレベルが不安にならない範囲に収まっていて良かったなと思いました。

あと、せっかくアンソロのために原稿をくださるんだから、絶対感想は言いたい!と思っていて、まあそんな心に決めなくても皆様すばらしい原稿をくださったので興奮して勝手にめちゃくちゃ喋ってしまったのですが、わたしの感想でもすごく喜んでくださっていやいやいや感謝してるのはこっちなのですが!??!になりました。ガチでみんなすごくいい人で本当に良かった。

原稿のチェックも、誰が見てもわかるような誤字脱字など確認するようにしました。小説の方はちゃんと紙で印刷してからペンで印つけて読んだり。皆様に訂正を依頼するのにもカツカツのスケジュールだと大変なので返信に3日から1週間は余裕ができるよう、主催の作業は後回しにして執筆陣の方の原稿のチェックを優先したりしました。

やることが多いので、相手がいる作業、締切がある作業に優先順位をつけつつ進めたのも良かった点だったと思います。

企画について

アンソロをやるにはもちろんアンソロ本を作るというのが一番の目的なんですが、せっかく素敵なメンバーに集まっていただけたので推しカプも一緒に盛り上げられたらいいなと思っていて、やった企画があります。

でも企画以外のところでも、アンソロをやるよ~!って告知したら、それを知った同じカプ好きな方が「アンソロが企画されたのが嬉しくて!」と作品を書いてくれたり、参加者様が腕慣らしに書きました!と作品を書いてくれたり、思いもよらぬところで推しカプが増えて嬉しい悲鳴をあげたりしました。そんなことあるの!?幸せすぎる。

アンソロタイトル公募

推しカプ、読む人、好きな人はたくさんいそうなんですが、書く人があまり多くはない感じなんですよね。普段見てる側の方でも、アンソロにひと噛みできる企画は盛り上がりに貢献できるのではないかと考え、匿名で公募することにしました。このアイデアはアンソロの参加者様とお話してる時に案をいただき、え!!!良い!!!!!となり即採用でした。

一週間くらい募集しましたが、おかげさまで20以上集まり、とても素敵なタイトルをつけることができました。宣伝にもなった気がします。

アンソロ発行カウントダウン

発行直前にカウントダウンをしよう!と後から思いつきました。これも最初から思いついていれば、参加者全員に作品をお願いできたな…と反省したのですが、スケジュールと相談していただいて有志の方を募りましたら半分以上の方が参加してくださりカウントダウンをすることができました。

発行前日まで毎日推しカプの作品が見られるうえ、触発された参加者様が個人的にもカウントダウンしてくださったり、カウントダウン企画をRPして宣伝してくださったり、みんなでわいわいできた感じがアンソロ発行をより楽しみにできてすごく良かったです。カウントダウンに参加できなかった方にも好評でした!お祭り感あって楽しかったです。

アンソロ後夜祭

発行当日のイベントを終えたあと、直前までカウントダウンをしてわいわいしていたためこれでアンソロ企画に関わることが終わってしまう…!というのがものすごく寂しくなってしまって、こちらもイベント終了後に思いついて実行しました。

・ハッシュタグ投稿企画

・スペースでアンソロの感想会

アンソロのテーマに合わせて、誰でもタグを使い作品を投稿できる企画と、日時を決めてスケジュールの合った執筆者様と主催でアンソロを読みながらスペースでお話するという企画をやりました。

アンソロ企画のXアカウントはそこまでフォロワーが多いわけではないので、どちらの企画も読者の方がめちゃくちゃいっぱい参加してくれた!という感じではありませんでしたが、それでも参加してくださった方々がおられて、何より執筆者様方が楽しんでくれている感じがあったのでやって良かったな~!と思いました。

これもわりと急に決めたので、もっと前に決めといたら更に良い物にできたかもな…!という反省点がございます。

アンソロ感想会は企画の所感と、皆様の作品を見ながらわいわい感想を言っていく方式でしたが、ネットの繋がりでその方の作品について語り合える機会ってなかなかないのでこちらも楽しかったですし、自分の作品について話してもらえるのも嬉しくてかなり幸せ空間でした。来られない方のためにアーカイブを残しまして、それはそれで結構聞いてくださる方がいて喜んでもらえたような気がします。

イベント当日

通販もイベントに合わせた日程で開始し、ついにイベント当日。

規模にもよると思うんですが、アンソロってやっぱ自分1人の作品ではないので、なるべくトラブルになりそうなことは避けたいわけです。イベントとなると人もそれなりに来るだろうし、できたら主催一人ではなく、会計のスムーズさを上げるためにも売り子さんがいた方がいいみたいです。

わたしは同人仲間がもともといるわけではなかったので伝手がなくてどうしよっかな~~!?て思ってたのですが、色々なタイミングがうまいこと重なり信頼できる方に売り子さんに来ていただくことができました。良かった!!!!!

その方がめちゃしごできで当日は本当に助かりました。特にトラブルもなく無事に終わった!

またイベント会場でも宣伝ができたら…目印になれば…ということででかめのポスターを用意しました。アンソロ参加の方に描いていただいたイラストを使い、かなり素敵なポスターでほくほくでした。

イベント時の自分のスペースの設営もね!!!!統一感出したい芸人なのでお洒落になるよう前もって布を買ったり造花を持って行ったり考えましたが、これもおしゃれ!と褒めてもらえたのでなんとかなったみたいで安心でした。この設営もハンドメイドでイベントに出展したときの経験が活きてる!なんなら同人イベントよりハンドメイドイベントの方が参加回数多いので…デザフェスで国際展示場に何回か行ってたっていうのもでかい気がする。よかった参加しといて。

ちなみにアンソロ参加の執筆者様たちは、イベントに来れる方もおられれば前もって郵送で献本した方もおられまして、イベントがどうだったか気になるところだろうなと思ったので、終了後に無事終わったよ!こんなんだったよ!て全員にメールで報告しました。イベント始まる前にこんな設営でした!ってわかるように自分のスペースの写真を撮っておきまして。

というかわたしがこの本欲しい!!!という気持ちでアンソロを主催したので、執筆陣の方が参加してくれて、尚且つ期待以上の最高の作品を提出してくださったの嬉しすぎて感謝がやばく、富豪だったら一人一人に100万円握らせてたくらい嬉しかったので献本でも改めてありがとうございます!!の手紙を添えたのですが、これも参加の皆様に喜んで貰えてなんかもう…こちらこそなんですけど…と噛み締めるばかりでした。

このイベントの時の幸福度、ガチでめちゃ高かった。最高。

頒布終了!!!

イベント頒布と後夜祭が終わりまして、ひとまずやることはすべて終わった状態ですが、あとはアンソロの完売時、そして時が経ってから寄稿作品をWEBに載せていいよ~!というお知らせをして企画としてはすべて終了という形になります。

今のところまだ通販で頒布中なので、これらのお知らせはもう少し先になるかな~という感じです。

アンソロって楽しい!

半年という初めてアンソロ主催をやるにしては短めの期間での企画進行でしたが、以上書き出したように進めたところで、参加の皆様にかなり主催としての運営を褒めていただけました。

全然企画の進行に不安がなかった!ですとか、連絡のメールが丁寧でわかりやすい!ですとか、センスが抜群で天才!ですとか、気遣いが細やか!ですとか、めちゃくちゃ仕事できる!ですとか…(今、めちゃくちゃ自慢してます)

本当にさ~~~~~……良かったな~~~!!!って思います。無事に発行できて…。複数の方に褒めていただけたので、それなりにうまくできた気がしてます。いうて初めてのアンソロ主催でわたしにもきっと至らぬ点や不勉強な点があったと思うのですが(ご迷惑をおかけした方には本当にすみません)、仲違いや大きなトラブルなく企画を終われそうで本当にほっとしています。

関わってくださった皆様、アンソロの為に最高の原稿を提出してくださり、突如思いついたような企画にも快く協力してくださったり、逆にお礼を言ってくださったり優しい言葉をかけてくださったり、相談に乗ってくれたり本当に感謝が尽きません。ありがとうございます。

その上、わたしの宝物のアンソロがこの世に誕生しました。まじで最高。一生大事にする。

なにより好きなキャラクターたちのことをいっぱい考えながら走り抜けた半年だったので、もちろんここに書いた以上に細かいやることいっぱいあって(そりゃイベントの申し込みから献本用の資材や差し入れ的なものの選定から己の遠征用の予約やイベント当日用の値札とかお品書きとか告知用の画像とかサンプル用の画像の制作とか通販用の申請やノベルティの制作や発注やいただいた原稿のチェックからメールの返信まで)大変ではあったのですが、終わってみれば楽しかった…!の一言です。

イベント前に献本とノベルティの準備してるとき段ボールが20個くらい部屋にあってまじで業者だった。ちまちまノベルティに手作業で装飾をつけたり袋詰めしたり会場に送るものを梱包したり…作業的には結構楽しかったです笑

アンソロできてよかった~~~~!!!!!!!!!!!!楽しかった!!!!!わたしの場合はかなり大成功で良い思い出になりそうです。やったぜ!

規模や参加者が依頼か公募かでも中身が結構変わってくるかな?という感じはありますが、アンソロやるにあたり何かの参考になれば幸いです。

多分わたしの場合は、とにかく大好きな推しカプで、おそらく推しカプのアンソロが今までひとつもなく、推しカプの初アンソロ。尚且つわたしの推しカプに対する好き~~~!!!がかなり爆発しており、この方の推しカプが見たい~~~!!!!というもともと好きな方への熱烈な依頼で、頼んで書いていただいたうえ、わたしも初めての主催だったのでかなり張り切っていて、わたし自身いつも「わたし仕事できるからな~(ドヤ)」みたいな激イタの自慢をしていたため、参加者の方に「えこいついつも仕事できるって自分で言ってたのにできんじゃん…」と失望されたくなくてめちゃ頑張ったところもあります。かつてないほど気合入ってたと思います笑

規模によっても様々な方がいるので想定してない出来事って起こると思うし、公募だと数が多くしっかりした感想を送ったり細やかな対応が難しかったりすることもあると思うし、できる範囲って主催の方によっても違うと思うので、ほんと、参加者の方々がすごく協力的だったのでわたしもスムーズに進行できた節もあります。

主催の方がみんながみんな同じやり方ではないと思うので!!こういう感じでやった人もいたんだな~くらいで!!!見て貰えればと思います!!!

本、作れば作るほど楽しい。世の中のオタクが同人活動やってる理由がかなりわかってきた。こんなん、楽しいよッッッ!!!!

これからも推しを推しながら楽しく活動していきたいと思います。

チャオ!!!!

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